組織風土改革
組織風土は、従業員ひとり一人が所属している組織では“常識”と考える“意識”や“行動様式”から生まれた、目には見えない企業や組織の体質です。長年に渡って積み重ねられ、浸透してきたものだけに、それを改革しようとしても一朝一夕で変えられるものではありません。組織風土改革の意義と重要性について考えます。
医療・健康器具や健康食品の販売会社K社は創業40周年にあたる今年、社長の発案で会社の組織風土を改革するためにいくつかのスローガンを掲げた。それは、①風通しの良い組織風土②やる気の出る組織風土③健康に仕事ができる組織風土である。各部署や各拠点のトップがそれに責任をもって実現させるようにという社長命令であった。東関東支店の横山支店長は早速プロジェクトを結成し、実施計画を作成させた。リーダーの木田課長は、計画は良いものだし、予算もそれなりに確保したので、成果に自信があった。だが、一回目の成果検討会では悲観的なことばかり出た。木田課長は怪しい雲行きになってきたと思った。さてどうするか、木田課長は考え込んでしまった。
ケース「経営意思決定は改革の本丸か」(#401)のティーチング・ノートです。
料金:3,000円(税別)です。
※ティーチング・ノートは、研修を実施する際に必要なケースの分析や設問例などを記載したものです。作者の意図や狙い・背景なども書かれています。
大手印刷会社グローバル社の経営環境は厳しさを増すばかりで、経営トップは危機感を抱いていた。業績回復のためには戦略の見直しが喫緊の課題であった。それを任されたのが各事業部の若手幹部による経営改革プロジェクトチームだった。チームの一員となった大滝は、事業部の内の各部署のトップや中間管理者から意見聴取を行った。その中で、とくに大滝が印象に残ったのは現場の中堅幹部の意見だった。そして、経営意思決定のあり方が今後の改革の鍵を握るのではないかと考えるのだった。
子宝製菓㈱は業界3位の老舗菓子メーカーである。会社は従来の保守的な業界の販売体制形態を、少しでも近代化しようと新しい販売方針を掲げ、営業支店にスタッフから支店長を送り込んだ。常磐支店長として着任した花井は、会社が掲げる「消費者との接点重視」の販売方針を徹底することの難しさを実感する。そんなとき、支店運営方針を発表する絶好の機会がやってきた・・・。