モチベーション
モチベーションとは、人が一定の方向や目標に向かって行動する際の原動力となる、「動機づけ」「やる気」のことです。人間の行動がいかにして始動し・方向づけられ・維持され・低められていくかを考えます。
ケース「品質問題の背景に何が」(#308)のティーチング・ノートです。
料金:3,000円(税別)です。
※ティーチング・ノートは、研修を実施する際に必要なケースの分析や設問例などを記載したものです。作者の意図や狙い・背景なども書かれています。
生産グループの補佐・村田昇は立川リーダーから部下の後藤の事で注意を受けた。職場に緊張感がないのは後藤の態度が原因なのではないかと言うのだ。村田が後藤に注意してからしばらく経ってから問題が続けて起きた。一つはある若手社員が頻繁に休むようになったこと、またもう一つは工場を訪れたお客から社員の挨拶がなっていないと苦言を言われたことである。さらに、別のもっと大きな問題が起こった。それは製品の品質問題である。立川リーダーにこの問題の解決を指示された村田は皆を集めて意見を聞いた。しかし真剣に考えようとする雰囲気が全く感じられない。村田はどうしたものかと困惑するばかりだった。
柴田は一昔前には花形だったスキャナーオペレーターであるが、技術の進
歩で今や不要の職種となってしまった。他の職種に変わろうと考えてもい
るが、何ができるか思いつかない。会社の温情で居させて貰っている。お
陰で取り敢えず生活には困らないが、退屈で面白くない日々である。50
歳という年齢を考えると今更新規分野へ飛び込むほどの勇気も無い。ハロ
ーワークへ相談に行ったところ「時代の変遷で不要になった仕事は山ほど
有る。その都度、人は頑張って新しい世界へ転身していった」と励まして
くれた。優しさが身に染みるが、さてこの先どうやって生きていこうかと
思案している。
大東金属(株)建材事業本部業務部長の沢井は、株主総会を目前にしたある日社長に突然呼ばれ、業績が思わしくない子会社へ社長として出向するよう言われた。
沢井は深い失望感でいっぱいになったが、数日後、その子会社に出向した。前社長との引き継ぎを終えた翌朝、全社員朝礼会が開かれた。前社長の別れの挨拶を無表情に聞いている従業員たちを見て、沢井社長は複雑な気持ちになった。その場の重苦しい雰囲気にも驚いた。トップに対して冷え切っているこの状態で、経営方針についてくる従業員が何人いるだろうか。そして、ようやく何故この会社が黒字を出せないかを納得し、同時に子会社の再建を決意した。
ケース「自尊心を傷つけたツケは大きい」(#140)のティーチング・ノートです。
料金:3,000円(税別)です。
※ティーチング・ノートは、研修を実施する際に必要なケースの分析や設問例などを記載したものです。作者の意図や狙い・背景なども書かれています。