労務管理
労務管理とは、労使関係に関する施策や制度、ならびに賃金、賞与、手当て、労働時間、休日・休暇、福利厚生など労働条件に関する施策や制度のことです。「人」「モノ」「金」「情報」といった経営資源を事業に投入することによって、目標とする成果を生み出す“従業員の活動”について施策や制度について考えます。
ドラッグストアのパート薬剤師がシフト表に従って勤務したところ、翌月の給与明細では遅刻がカウントされていた。
主任に確認するとシフト表と人事のシステムがアンマッチだったことが判明した。しかし「パートは賞与がなく、勤務時間の月合計が合っていれば賃金に影響がない」と説明された。また、「人事管理システムが衝なので、シフト表だけでなくこちらとの整合も自身で確認してください」と指示された。
とはいえ、勤務時間中は売り場を離れられない薬剤師には、バックヤードのPCでいちいちシステムを確認に行く余裕はない。
次年度からはパートにも賞与が支給されるため、遅刻や欠勤は支給額に影響が出る。
なぜこのような問題が生じたのか、どうすればよいのか、パート仲間で原因や対応策を検討することとした。
ケース「出産休暇から職場に復帰した田中里奈さん」(#0410)のティーチング・ノートです。
料金:3,000円(税別)です。
※ティーチング・ノートは、研修を実施する際に必要なケースの分析や設問例などを記載したものです。作者の意図や狙い・背景なども書かれています。
総務課のベテラン社員、田中里奈さんは育児休暇をへて会社に復帰した。しかし、育児のため以前のような勤務状態には戻らず、今は時間短縮での勤務となっている。そのためには他の女子社員との連携が必要なのだが、田中さんは社外からいろいろ指示を出してくる。それに対して職場からは不満の声が上がってきた。そして次第に職場に軋轢が生まれてきている。
小さな会社の設計部長として迎えられた菅沼は住宅建設マーケットの縮小とともに次第に社長の信頼を失い、最後には口論するまでになった。出社した菅沼に対して社長は退職を強要した。しかし「これは解雇ではない」と解雇扱いを強く否定した。社長のやり方に納得がいかない菅沼は労働基準監督署に駆け込んだ。
吉永さゆりさんの毎日は10年1日の如く、上から言われたことを処理するだけの仕事である。若い頃同僚だったり後輩だったりした男性社員は次々に昇進していった。若い女性社員からは「お局さま」と陰口をたたかれ、男性社員からは「まだ会社にいたのか」と言われ、自分の会社での存在意義は何なのか、と思ってしまう。そんな吉永さんにも一つ誇れるものがあった。それは何かと言うと・・・。