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その他

その他のテーマです。若者の雇用、就職活動、離職と転職、再雇用、派遣切り、企業と監督官庁、社会常識、熟年離婚など様々なケースを紹介します。

Case # 0333
ノウハウの伝承:職人の技
概要

ハウスメーカーの営業部長城島は5年振りに意気揚々とシアトルから帰国した。自社の持ち味である熟練職人が作る家が人気で大きな市場を発掘したからである。しかし日本に戻り職人が激減していることの深刻さに直面する。国内はもちろんのこと、新たに市場を発掘してきた海外でも、パッケージ仕様の住宅ではなく、職人が各自のセンスで仕上げをすることがこの会社の「売り」であった。しかしかつて城島が付き合ってきた職人たちは続々と現場を離れているという。売りになる職人技は属人のセンスに任せてきたため、若手にはマニュアル教育しかしていない。国内でも海外でもその技を提供できる職人が減り、市場のニーズに応えきれないという問題。加えて高齢化して現場を離れている実態。顧客からは期待していたものではないとクレームも出始めた。

対象層
管理職
文字数
約1,600字

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Case # 0330
千倉さんと奥さん
概要

千倉さんは仕事だけが生き甲斐のような人である。趣味もなくスポーツもやらないので、休日は家でゴロゴロしている。奥さんはこうした千倉さんに嫌気がさしたのか、自分から話しかけることもない。奥さんはパートの仕事や友達とつきあいで外出も多い。そんなある日、奥さんは週に3日の泊まり込みの仕事を友人と始めると千倉さんに告げた。

対象層
中高年
文字数
約800字

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Case # 0324
グローバリズム
概要

県庁渉外課長の山田は県景観条例の施行を前にして、その条例に違反するとして建設中の無線塔の工事中止を依頼するため、施工主である携帯電話会社を訪れた。県内の企業は今までは、県庁の申し出なら尊重し、善処を約束してくれていた。ところがその会社は外資の支配下にあり、株主の代表である役員に対する説明責任を主張してきた。少なくとも県庁の言い分を正確に伝える義務があると言う。現在合法である建造物について、『立法手続き中の景観条例に配慮して工事を中止せよ』との県庁の要請は理不尽である、とする主張は常識的であり、首肯せざるを得ない。しかし政治的な思惑もあり、山田も簡単に引き下がるわけにはいかない。話し合いのために英語の通訳を用意しなければならなくなった。庁内に適当な通訳を見付けるのは困難である。知事の期待に応えられそうもなく、新たな難問まで背負い込んで山田は困惑している。

対象層
管理職
文字数
約2,700字

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Case # 0323
藪蛇
概要

労働基準監督署の山本は、国家政策の一端を担う使命感で張り切っていた。不適正な労働条件で働いている非正規労働者を正社員へ転換させ、雇用の安定に繋げようと行動を開始した。企業を訪問し経営者を説得し目的を達成しようとした。違法状態を指摘し圧力をかければ、意に沿わせることができるとする役人の性ともいうべき行動様式であった。しかし企業経営者・管理者はしたたかであった。工場の海外移転や契約社員の解雇を仄めかした。さらには「役所の強い行政指導により、やむなく講じた措置である」と自らの行動を弁明し、世論の糾弾をかわすために利用しようとさえした。山本はこんな海千山千の連中とどう付き合って行けば良いのか苦慮している。

対象層
管理職
文字数
約2,300字

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Case # 0322
会社は誰のものか
概要

飯田が社長になって2年が経過した。業績は上々である。しかし最近大株主でもある安田部長の言動に悩まされている毎日である。安田部長の腹心である稲本部長の株を合わせて彼が過半数の株を保有し、飯田社長に退任を迫り、自ら社長になろうと画策しているのである。安田部長が社長になれば業績が急降下するのは明白であり、仮に倒産でもしたら、飯田社長の債務保証が多額であるという事情があり、自分の人生は真っ暗闇になりそうである。

対象層
管理職
文字数
約2,100字

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