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田中は中堅商社の役員で企画部長である。会社の経営について社長へ提言する、または諮問に応える立場である。ある日社長から親会社が招集する会議へ参加するよう要請があった。
社長と一緒にその会議に参加して衝撃を受けた。米国から、在韓米軍が北朝鮮を攻撃することを決定した旨を伝えられた由。半年以内に行動に移すが、その前に在韓米国人(民間人)を退居させるらしい。
ただし水面下でいまだ北との交渉を続けており、その結果次第で攻撃は中止される可能性があるとのこと。しかし戦闘が始まれば短距離弾道弾は日本を目標としており、主要都市や港湾が狙われることは必定である。日本に 飛来するミサイルを迎撃する努力はするが完璧ではない。何発かの被弾は免れまい、その中には核弾頭付きもありうる。これに関して日本国政府は何も出来ないとのこと。抑止力となるべき相互確証破壊能力が無いのだ。
各社や個人で独自に対応を考えるより他ないということになった。役員として会社の事業継続のためまた個人として家族を守るため何をすべきか考えねばならない。