テーマ : その他
住宅販売会社の㈱サイワイホームは「匠の家」ブランドを戦略の柱として伸びてきた。本社営業部長の南田は経営企画室から1年前に昇格した。営業の生え抜きではない部長就任は異例の人事だった。彼が就任してから、顧客との契約上のトラブルが続いたが、それは我が社がコアコンピタンスとしている、“職人技”への信頼を脅かす事態だった。南田はこのままでは、“職人技”をうたい文句にした戦略は転換が迫られているのではないか、と危機感を持った。この危機を打開する方法が見つかれば新しい戦略を打ち出すのも可能ではないかと考えた。