テーマ : コンプライアンス
G社は組合との協定で決められた時間を超える残業を原則として認めない決まりになっている。販促企画課の新任の杉本課長は全員を集めた席で決められた残業時間を守るように部下に伝えた。部下の反応は残業制限に対して素直には従えないような雰囲気だった。残業が制限されるのは仕事の量から言って難しい面があるのも確かであった。ある日、杉本課長は総務部長に呼ばれた。顧客情報が漏洩したがその流出元が販促企画課である疑いが強いというのである。早速部下の係長に心当たりを尋ねると、部下の一人が会社で使っているメモリーステックを持ち帰ったらしいことが判明した。当人に問いただしてみると、あまりにも楽観的なことを言うばかりで・・・。