テーマ : リーダーシップ
職員はほとんどが60歳前後である非営利法人に勤務する若手社員秋山の話である。本人には気楽な居心地の良い職場であったが、使命感に燃えたトップが新しく赴任して来て以来、雰囲気が変わってしまった。業績を上げて自分の人生を明るく展開させようなどとは誰も考えてはいないのにトップは部下に発破を掛けまくるのだ。部下は皆大いに迷惑している。言わば善魔とでも言うべき人物の登場である。いい歳をした男に人間如何に生きるべきか、などと説教を始めたりして、辟易させられる。善良で誠実な人物なのだが、人間の生き方の多様性などには、考えが及ばないようだ。秋山は面白くもない仕事に残業が続き、転職を考えている。