テーマ : その他
《ケースその1》大学3年生になった林田麻優子さんは、就職活動を目の前にして、い
ったい自分はどんな仕事についたらいいのか分からずに困っていた。専攻した国際関係
の授業もあまり身が入らず、むしろ歴史や文学の授業に興味を持っていた。彼女の性格
は、診断によると「外向的だが、緻密さに欠ける」というものだったが、それが仕事選
びにどう結びつくのか分からない。母親は、「自分で決めなさい」と突き放したような
言い方をするので、頼りにならない。大学の友達は早くも就職希望先を決めて、活動に
入っている。少々あせりの見え始めた林田さんは、学校の就職相談室へ行こうと思うの
であった。
《ケースその2》長谷川君は就職難の真っ直中で就活に臨むことになった。4年生の12月になってもいまだに内定が決まらず厳しい状況が続いている。彼がとくに悩んでいるのは不採用になった明確な理由が分からないことである。次第に自信を喪失していく長谷川君。このままだとうつ病になってしまうのではないか…。そんな気持ちも芽生えてくる。長谷川君はいっそのこと今年は就職を諦めようかと思い始めている。