テーマ : コミュニケ―ション
同業の相模工業と武蔵工業の2社が合併して、新しい相武工業(株)が生まれた。新社長は「新会社には武蔵もなければ相模もない。あるのは相武工業だけだ」と言って、両者の融合を図っていた。課長級以上の半分は、相互に入れ替えるという人事施策もその一環だった。しかし、両社はもともとしのぎを削ったライバル同士。融合を進めるのは簡単ではなかった。社員のなかに少しずつ不満が募っていた。