テーマ : 労務管理
第2子出産のため、名古屋郊外にあるサービス・センター総務課庶務係の豊永が辞めることになった。かつて庶務係には5人いたが、いまでは3人で済ませている。交通事故に遭った田所係長は52歳、大坪さんは新人で受付と接待で手いっぱい、結局誰か豊永の代わりを所内から探すことになった。そして選ばれたのが、技能者だがラインの厄介者の杉原(43)だった。ところが杉原は、庶務の仕事に変わって見違えるようになった。これには竹内総務課長はもちろん、津上所長も驚いた。その杉原が、突然元の出張サービス課に帰りたいと言い出した。貴重な技能者をなぜ庶務に使うのか、それが前の課と組合の言い分だった。