テーマ : メンバーシップ
支社勤務だった東田課長は手腕を買われて古巣の本社営業部門に呼び戻された。しかし、久しぶりに戻った職場のメンバーは職歴の浅い素人ばかりだった。営業課を立て直すという特命を受けた東田を待っていたのは、全社の期待を担う製品の販売価格問題に関する代理店とのトラブルであった。本社、子会社、代理店それぞれの思惑が錯綜する中、前任者も部下もまったく頼りにならない。東田は着任早々のっぴきならない状況におかれたのである。